世代で見るビジュアルコミュニケーションの変遷

テレビ会議システムが市場に登場してから早50年。現在、テレビ会議市場にはPexip Infinityをはじめ「次世代型テレビ会議ソリューション」が登場するようになりました。業界においては新しいソリューションであることは伺えますが、この「次世代」とは、一体どういうことなのでしょうか。そして、最新のビジュアルコミュニケーションには何が求められているのでしょうか?ここで少し触れておきたいと思います。

次世代=3世代目のソリューション

実は、業界の最新ソリューションとともによく目にするようになった「次世代」という言葉は、テレビ会議業界の世代別で見ると「3世代目」を指します。では早速、第1世代からその変化の過程をたどってみましょう。

第1世代:多地点接続ソリューション

第1世代のテレビ会議は、とにかく多くの会議参加者とコミュニケーションをとりたいというユーザの要望に応えることからスタートしました。第1世代の多地点会議は、アプライアンスサーバ(テレビ会議専用のMCU)を必要とし、テレビ会議・Web会議の混在接続はこの時点では不可能でした。

第1世代:多地点接続ソリューション

ユーザは、1拠点あたりの参加者が多く、高い通信品質を求める場合はテレビ会議専用機を、通信品質は高くなくてもコストを抑えたい場合はWeb会議を選択する傾向にありました。

第2世代:多地点接続+PC接続ソリューション

テレビ会議、Web会議へのニーズが爆発的に増えたことにより、参加拠点の規模に合わせて接続端末を選べるソリューションが求められるようになりました。

これに応える形で登場したのが第2世代のソリューションです。第2世代のソリューションの登場により、「会議参加者の多い本社はテレビ会議専用機から参加し、参加者の少ない支店はPCから会議に参加する」といった拠点の規模・参加人数に合わせてPCやモバイル端末の混在接続が実現されました。
テレビ会議専用機はMCUに接続し、PCやモバイル端末からの参加者は専用のアプリケーションをインストールした上で、ゲートウェイ装置を経由してMCUと接続していました。
また、Microsoft Lync(現Skype for Business)をはじめとしたUC(ユニファイドコミュニケーション)クライアントも接続することは可能でしたが、接続にはやはりUCクライアント接続用のゲートウェイが別途必要でした。

第2世代:多地点接続+PC接続ソリューション

第2世代の代表的なソリューション:Avaya SCOPIA Elite MCU 6000シリーズSCOPIA Desktop

第3世代:アプライアンスサーバからコミュニケーションプラットフォームへ

そして現在では、テレビ会議・Web会議の垣根を越え、様々なハードウェア・ソフトウェアが連携できるソリューションへのニーズが主流となりつつあります。これは、従来のMCUソリューションでは必要とされていたメーカ提供の専用アプリを使ったPC・モバイル接続や異プロトコル間を接続する際必須だったゲートウェイからの脱却を意味します。

第3世代:アプライアンスサーバからコミュニケーションプラットフォーム

第3世代のMCUソリューションは、アプライアンスサーバ(ハードウェア)からも開放され、仮想サーバ上で稼動することが可能になります。ゲートウェイを介さないマルチデバイス接続に対応し、会議参加者は参加する会議ごとに接続するデバイスを選択することができるようになります。また、PCやモバイル端末に専用アプリをインストールしなくても、Webブラウザの機能を利用してテレビ会議と接続することが可能になります。
第3世代のMCUは、単なる多地点接続専用装置としてではなく、様々な通信方式を使う端末間接続の受け皿となるコミュニケーションプラットフォームとしての役割を担っているといえるでしょう。

第3世代の代表的なソリューション:Pexip Infinity