MCU入門 第4回 MCUを最大限に利用するためのサーバーソフトウェアスイート③
– サーバーソフトウェアスイートの構成:予約サーバー

2010年9月掲載

予約サーバーは、「会議」という視点から、MCUで行うバーチャル会議の「現状」「履歴」「予約」という、現在・過去・未来を担当します。

予約サーバーの動き方

MCUには時間感覚がないので、未来に何をするか覚えることができません。
「未来に会議を行いたい」という場合、予約サーバーを使います。

予約サーバーを利用してテレビ会議を行う手順は、

  • ユーザーが予約サーバーに会議を予約する
  • その会議の時間になったら、予約サーバーは設定された仕様に基づいた会議の開催をMCUに申請する
  • MCUは、その仕様のバーチャル会議を開催する
  • MCUは、設定された端末を呼び出す
  • 端末が接続されて、実際のテレビ会議が始まる
予約サーバーが会議を行う手順

会議の予約は、ウィザード形式になっていることがほとんどです。
このため、予約画面の指示に従って問いを埋めていけば、どなたでも簡単に会議の予約をすることが可能です。

予約サーバーが管理するリソース

予約はできたが、ダブルブッキングになっていた、では意味がありません。
このため予約サーバーは、予約申請のあった時間にMCUと端末のリソースが利用可能かどうかを管理します。

●MCUのリソースについて

予約申請されたリソースが利用できるかを計算します。
 例えば、「この時間だったら残り4拠点の接続はできるが5拠点だとリソースが不足する」など

●端末について

その端末が他の会議に予約されているかいないかを確認をします。
 これを実現するために、予約サーバーには会議予約にかかわる全てのMCUと端末の情報を設定する必要があります。
 また、MCUでテンプレートが設定されている会議の仕様も、予約サーバーはMCUと情報を共有します。

管理ポリシーとユーザー権限

会議の予約操作をする人の権限を、複数設定することができます。
これは大きく分けて、予約・変更できる権限が自分の会議だけなのか、あるいは他人の会議も含むのか、という違いで、管理ポリシーの違いです。

MCUの会議リソースに余裕があれば、会議の主導者が自分で予約を行うことができ、処理を分散化させることができます。
しかし、会議リソースに余裕がないときは、「重要な会議があるので、すでに予約していた会議をキャンセルさせたい」ということがおきた時に、調整が難しくなります。予約サーバーは機械なので、だれの指示が一番大事かは判断できませんから、個別に当事者同士で連絡をとって、その時間を空けてもらうなどの調整が必要になってきます。
こういうことを避けるには、会議開催に絶対的な管理者を決めて、その部署に申請をして会議を予約してもらうという管理手法があります。

権限を濫用すると、それはそれで調整が大変になりますが、この部署を権限の強いユーザーとして設定しておけば、人の会議予約を操作できますから、予約済みの会議を強制的に外す、などの手段が取れます。

会議の履歴について

予約サーバーは、会議の予約をするだけでなく、予約した会議がうまくいったかどうかの履歴をとることができます。
概要データは、接続ができなかった拠点などを知ることで、次回以降の会議開催の参考にすることができます。
詳細データは、ほとんどの場合CDR( Call Detail Record) と呼ばれるリストとして、エクスポートすることができるようになっています。

これはキャリアレベルでよく使われるのですが、課金をする際に、誰がいつどれくらい接続したかを、必要な期間を設定して集計することができる機能です。
このように、予約サーバーは「会議」という視点から、現在・過去・未来を司る、とても重要な役割を果たしています。