MCU入門 第6回 MCUの冗長構成②
– MCUリソースの動的割り当て

2011年4月掲載

MCUリソースの動的割り当てによるメリットとは

GKが、MCUはネットワーク的にどの位置にあるのかを把握して、どの端末がどのMCUに接続するのが最適なのかを指示するのが、この「リソースの動的割り当て」です。
これができると、中央集権的にひとつの大きなMCUを持つ必要がなくなります。

例えば、テレビ会議を行う拠点が全世界にある場合、ヨーロッパにいる人も、北米にいる人も、インドにいる人も、全部日本に接続することになったら、どうなるでしょう?

1つは、日本においてあるMCUに割り当てるネットワークリソースがかなり大きくなり、従って金額がかさみます。
また、ビルの法定点検で停電になるなど、ネットワークや給電に問題が発生すると、全世界の多地点接続が使えなくなってしまいます。

もう1つは、ネットワーク遅延です。全拠点がアメリカにあるのにMCUが日本にある場合、すべての通信が太平洋を往復してしまうので、遅延が起こってしまいます。

しかし、MCUをヨーロッパ、北米、日本それぞれに合計3台設置すれば、ヨーロッパだけの会議はヨーロッパのMCUを、北米だけのときは北米のMCUを、アジア太平洋地区は日本のMCUを利用することで、不要な通信経路がなくなるので、テレビ会議のレスポンスがよくなります。
しかも、例えば北米のMCUが利用できなくなった場合、GKが自動的にそれを検知して、北米からの接続をヨーロッパあるいは日本のMCUに回すことができます。これによって、一部のMCUが利用不可能になっても、多地点会議をそのまま行うことができるのです。

MCUリソースの動的割り当て 図解