MCU入門 第7回 貴社にぴったりのMCUの設置場所①
– サーバのアウトソースサービス

2011年5月掲載

クラウドって、何?

クラウドって何?イメージ図新聞、雑誌、ニュースなどを見聞きすると、「どうやら時代はクラウドらしい」です。
しかし「簡単に説明して」と問われて、説明できずに困ったことが、私にはあります。

クラウドはもともと雲のことです。IPネットワークを雲の形で表すことから、サーバをネットワークの中に置いて提供するサービスをクラウドサービスと呼んでいます。
テレビ会議サーバの代表例はMCUですが、ほかにもシステム管理やNAT/ファイアウォール越えなどがサーバを用います。

利用者はサーバがクラウドのこちら側にあるか、あちら側にあるか、を意識する必要はありません。管理者・ご導入責任者だけが、サーバの場所を気にすれば、大丈夫です。
他の多くのサービスと同じように、価格と提供されるサービスの質・機能性は比例します。よいものは高価で、安価なものはそこそこの機能です。
この広い幅のなかから、最適なバランスのサービスを選ぶ時代になったようです。

第7章では、クラウドについての一般的な整理を3つの切り口でご説明します。
7-1で「サーバのアウトソースサービス」として、7-2で「利用できるサービスの自由度」、7-3で「アクセスできる範囲」で俯瞰・整理します。

テレビ会議のサーバと、クラウドのかかわりについては、7-4で説明します。

最先端の言葉ゆえに、言葉の定義をはっきりさせないとどうやら混乱してしまいそうなので、今回のMCU入門は定義の説明に重点を置かせてください。
では、説明の始まりです。

サーバのアウトソースサービス、という観点でクラウドを整理

クラウドを、「サーバのアウトソース」サービスと考えると、以下の表のような分け方ができます。

表1:クラウドの分類

1.ハウジング:お客様がサーバを所有し、アウトソース会社のデータセンターに設置

別名は、コロケーションサービス。
サーバを所有しているので、サーバの利用権は100%お客様のものです。
サーバが接続されているネットワークは、アウトソース会社が管理します。

2.ホスティング:サーバ本体はアウトソース会社が所有、アウトソース会社のデータセンターに設置

サーバは、価格に応じて、自社専用の場合も他社との共用の場合もあります。
自社専用の場合は、自社のみで利用するのでサーバ能力は高いのですがその分価格は高くなります。
逆に共用の場合は、相対的に自社で利用できるサーバの能力はそんなに高くありませんが、価格は安くなります。
サーバが接続されているネットワークは、アウトソース会社が管理します。

3.オンプレミス (On Premise):お客様がサーバを所有し、自社内に設置

昔はサーバが自社内にあるのが当たり前だったので、逆にこれを表す言葉が普及していませんでした。
最近は、特に外資系の会社でクラウドと比較するために、よく使われます。
ベタな日本語だと「社内設置型」です。

4.レンタル・トライアル:他社がサーバを所有し、自社内に設置

あまりないパターンですが、自社で所有していないサーバの動作検証などの目的で利用します。