MCU入門 第7回 貴社にぴったりのMCUの設置場所②
– 利用できるサービスの自由度

2011年5月掲載

サービスの提供範囲で整理

サーバーを利用しますが、どの部分を利用するか、によって提供されるサービスの中身が違います。
「所有」している場合は、ハードウェア、OS、利用するソフトウェアの全てが自社で利用でき、かつ管理責任があります。
しかし、「利用」する場合はこの3つを分割してサービスの提供を受けることができます。

表2:クラウドの比較

1.ソフトウェア利用のみ

いわゆるASP(Application Service Provider), SaaS(Software as a Service)。 サービス提供会社が、アプリケーションソフトの「利用のみ」を顧客に許すものです。 アプリケーションソフトの管理者権限レベルの設定、OSやハードウェアについての設定については、ほとんどの場合顧客側ではできません。

2.ソフトウェアインストール

PaaS (Platform as a Service)とも言います。
サーバーに、OS、開発環境、他サーバーとの連携機能などをクラウド提供会社が用意し、お客様がソフトウェアを自分でインストールして利用することができます。ただしOSのインストールはできません。また、OSの設定もどこまでお客様側で利用していいのかは、アウトソース会社との契約によって様々です。サーバーは他社と共用します。

CPUパワーやメモリの量などのサーバーハードウェアの性能、使用可能なネットワークの帯域や転送量など、きめ細かく仕様を決めて利用することができるサービスもあります。ハードウェアやネットワークの仕様もサービスとして購入できるものを、HaaS (Hardware as a Service) / IaaS (Infrastructure as a Service) ということもあります。

3.ソフトウェア+OS+ハードウェア(クラウド提供会社所有)

上記の「ホスティングサービス」にあたります。 サーバーハードウェアは、クラウド提供会社のデータセンターに設置されています。

クラウド提供会社のサーバーハードウェアの範囲内であれば、ハードウェア、OS、ソフトウェア、なんでも変更することが可能です。
このため、前述の「Paas」で提供されていないOSであっても、インストールが許可されていないソフトウェアであっても、ホスティングサービスでは自由にインストールして利用することができます。
自社の専用OSなどをインストールした場合、他の顧客との共有は不可能に近いため、サーバーは専有利用契約です。

4.ソフトウェア+OS+ハードウェア(お客様所有)

上記の「ハウジングサービス」にあたります。
サーバーハードウェアは、クラウド提供会社のデータセンターに設置されています。
顧客側が、ハードウェア、OS、ソフトウェア、なんでも変更することが可能です。
1~3の場合は、一般のx86サーバーですが、ハウジングサービスではネットワークにつながるものであれば、どんなサーバーであっても、利用することができます。