MCU入門 第8回 テレビ会議サーバの所有と利用の違いについて①
– テレビ会議サーバの「所有」と「利用」を考えてみる

2011年7月掲載

「所有」と「利用」を 餅つき にたとえて考えてみる

たいへん季節外れで恐縮ですが、みなさま、お正月には餅つきをしますか? 親戚や近所のみなさんとで集まって、わいわいがやがやと餅つきをすると、年も変わるのだなあという気がして、私は大好きです。 でも最近は、自宅で餅つきをすることが、ほとんどなくなりました。 かわって、スーパーなどでお餅を買うほうが多くなりましたね。 これが、テレビ会議サーバーの「所有」と「利用」の違いです。 テレビ会議サーバーの仕事は、餅つきにたとえると、「餅米と水」を「餅」に変えるという仕事をします。それだけではなく、臼と杵を洗ったり、材料を仕込んだり、という運用の仕事もあります。 自宅で餅つきをする、つまり「テレビ会議サーバーを所有する」ということは、自社の中で上記の仕事と運用を全て行う、ということです。
テレビ会議サーバーを自社内で所有・運用をもちつきでたとえる
同様にサーバーの「利用」を餅つきでたとえましょう。 この場合、テレビ会議サーバーを所有する=自宅で餅つきをする場合と違って、「餅米と水」を「餅」に変える仕事は、餅つき工場で行われます。運用面では、「臼と杵を洗う」事はなくなりますが、「スーパーに買い物に行く」という作業が発生します。 これが、一般的な、自社所有モデルとASP/Saasの違いです。 ところが、テレビ会議の場合は、一般的なASP/Saasモデルとはちょっと違う面があります。 それは、「お餅は、作った瞬間に食べないといけない」テレビ会議と、「作った瞬間に食べなくてもよい」他のモデルの違いです。 メールを例に取ります。 メールは、相手に「いつ」届くかは、約束されていません。技術の発達によってほとんどリアルタイムに届くようになりましたが、それはベストエフォートの結果であって、リアルタイムに届くということは約束されてはいないのです。 このため、餅つき工場で生産されたお餅が、手元に届くまでの時間が多少かかっても、許される前提となっています。 しかし、テレビ会議の場合、リアルタイムで相手とやり取りができないとテレビ会議としての意味を成しません。 自分が話した言葉が1時間後に相手に再生されても、会話になりませんから。 「作った瞬間に食べないといけない」ということには、大事なことが3つあります。 1.工場が、自分のために割り当ててくれるリソース 工場が稼動していても、自分のために餅をついてくれなければ意味がありません。 2.工場と自宅を結ぶ道路の広さ 広い道路ならトラックが通れますが、狭ければ自転車で通るしかありません。 一度に運べる荷物の量がずいぶんと変わってきます。 3. 工場と自宅を結ぶ道路の品質 いくら広くても、凸凹道だと、餅がこぼれてしまって、届かなくなります。
テレビ会議データのやり取りイメージ図